ミニカ車検に向けて整備

民間車検でお願いしようとしたのですが、大事な書類がひとつ揃わなくて持ち込み車検必須となってしまいました。

なので、そのまま帰ってきちゃいました。

古い古い軽自動車を廃車にした際、白い紙の「軽自動車検査証返納証明書」とオレンジ色の紙の「軽自動車検査証返納確認書」という2種類の書類が出ていたようです。

今回証明書が無く、オレンジ色の確認書だけという状態でした。

確認書だけだと、持ち込み車検は通常の中古車新規登録と同じ手続きでできるのですが、重量税免除はなくなり、これからは車検ごとに重量税を納付しなくてはなりません。

古い手書きの抹消書類をお持ちの方、どちらも無くさないように気をつけましょう。


さて、持ち込み車検となると、本気で整備しなくてはなりません。

あ、別に民間だからいい加減に・・・という意味ではありませんよ。

とりあえず、ざっと確認したところ、

1 ヘッドライトが暗い。

2 デフロスターから風が出ない。

3 ヒーターコックを開いても、温風が出ない。

4 左ウインカーを出した時、メーターパネルのインジケーターが点滅しない(つかない)

5 アイドリングでオイル警告灯が点灯する。

6 アクセルの踏み始めに回転が落ちる。

とまあこんな感じです。

3は暖かくなってきたので、次の冬までに考えたら良いです。水温は上がっているようです。ヒーターのラインのどこかが詰まっているのかもしれません。

5はちょっと精神衛生上よろしくないですが、オイルの量は正常です。ちょっとシャバシャバかなという感じ。検査通ったら交換しましょう。

6は運転の仕方で解決。クラッチミートの際、ちょっと回転を上げ気味にすれば大丈夫。

1、2、4は要整備ですね。

2のデフロスターから風が出ないのは、ヒーターユニットから吹き出し口までのダクトが付いていないだけでした。トランクに積んであったので装着して終了。

4のインジケーターランプは球切れと思い、メーターを外して確認。

目視で確認した感じでは切れてなさそう。バルブを抜いて差したら点くようになりました。これで、終了。


問題は、1です。元々のヘッドライトはめちゃくちゃ暗い。リレーハーネスつけても無理っぽい。

純正ヘッドランプ。なぜか片側だけステーが1個多いですが、使用するステーは左右とも3箇所だけです。

裏から見たところ。

車体側。バネのついたネジが3本あります。そこにステーを引っ掛けるだけ。

ネジを回して光軸を調整します。

もちろんヘッドランプの脱着や光軸調整をするにはグリルを外す必要があります。

なんとか汎用のヘッドランプが取り付かないものかと思案中、ふと隣の車を見ると、なんかいけそうな気がするではありませんか!

この頃のいすゞ車、117、ベレット、フローリアンは光軸調整用として上と横がネジで固定されていて、残り1箇所はバネで押さえられているという仕組みです。

特に丸目の117は外灯と内灯のユニットが独立しているので、光軸調整機構ごと取り付ければいいんじゃないの?と思ったのですが、ミニカのライト周りのパネルにリブがあり、車体側をカットするか、ベースをカットしなければならず、この方法は却下となりました。

そもそも、117のライトベゼルの余分を持っていないため、ヤフオクか何かで入手しなければなりません。レアな部品を買って、切って使うのももったいないなあと。

うちにたっぷりあるのは、ベレットとフローリアンのライトユニット。ベースは外灯、内灯一体なので、ベゼルだけ外して、ミニカの調整ネジを使って固定する方法を考えていきました。

ガレージを探して、すぐ出てきたのがフローリアンのライトユニット。ちなみに、フローリアンは助手席側のライトが12時と3時の位置に調整ネジがあり、運転席側は12時と9時の位置に調整ネジがあります。ベレットは運転席内灯と助手席外灯が12時と3時位置、運転席外灯と助手席内灯が12時と9時位置に調整ネジがあります。あと1箇所はバネでライトベースに引き付けられています。

ミニカは左右とも12時、3時、7時過ぎの位置にネジがあります。

フローリアンの助手席側ベゼルを使い、12時と3時位置はミニカの調整ネジを使って固定し、バネで7時過ぎの位置に固定すれば良さそうです。

厚みも問題なさそう。

とりあえず、付けてみました。ネジ位置バッチリですね。

L字の金具を買ってきました。

これを加工して、7時過ぎ位置の調整ネジのネジ穴を使って固定すればうまくいきそう。

グリルも付きます。

中心も狂っていないようです。

加工金具プロトタイプ1

高さ方向をカットしすぎました。バネが効きません。ステーに元々ある小さい穴にバネをかけても全くテンションが掛からないので、開け直したんですがそれでも緩かった。

しかも、カットする側が違いました。

こっちですね。

加工金具プロトタイプ2

車体固定側の小穴にバネを掛けるようにしました。バネの逃げを作っています。

しかし、またしても切る側をミス。

加工金具3

やっと満足のいく金具が出来ました。サビ防止にシャシブラックで塗装。

逃げの溝も角度を変えています。

3度目の正直でやっと満足のいくステーが出来ました。

車体側も、ベゼル側も無加工です。

運転席側

助手席側

内灯の爪の位置は違うのですね。初めて知りました。

カットして解決。あ、無加工では無くなりましたね。

IPFのライトガラスは曲面です。リーズナブルですし、旧車にオススメです。

リレーハーネスもIPF。今や唯一といってもいい製品です。

当たり前ですが、無事点灯。

夜点けてみました。明るさも十分です。

これで、持ち込み検査いけそうです。

サビサビクラブ

私たちは晴れの国、岡山で日夜錆びと共に生活している旧車・旧バイク好きです

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